よく生き、よく死ぬための仏教入門

著者名

田中利典

判型

新書判

定価

935円(本体850円+税)

発売日

2018/05/02

ISBN

9784594079482

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この本の内容

終活を自分でなんとかするという思い込み、じつはそこに落とし穴があるのです。

葬儀や弔いの〝意味〟を知らないまま「終活」を行うと、遺された家族はもちろん、自分自身にも〝重荷〟を強いることになりかねない?

檀家制度が成り立たなくなりつつあるいま、「うちの葬儀のやり方」が機能しなくなり、家族葬、樹木葬、散骨……選択肢ばかり増え、たくさんの人を迷わせています。「家族のために」と行った終活がかえって家族に迷惑をかけてしまう……。そんな悲劇を招かないために必要な仏教にまつわる、そして弔いに関する知識を説いていきます。

本書は日本独自の「神仏和合」=修験道の僧侶が、日本ならではの死生観、弔いのこころ、そして仏教の基本的なことを説いた本です。思索で仏教を理解したうえに、修行で仏教を体得した著者の解説は私たち日本人の魂に響き、古来から綿々と続く死生観に関してストンと腑に落ちるものがあります。まさによく生き、良く死ぬための道標となる書です。


主な内容
●日本独自の葬式仏教
●弔いの本質から離れてしまった終活?
●よく生きることを学ぶのが葬式
●仏教が難しいのは当たり前、なぜなら……
●「自分が仏になる」、それが仏教の大きな特徴
●悟る前に人を助ける
●日本で変容した仏教
●父を仏教、母を神道とする修験道
●江戸時代の檀家制度はいまの日本で継続できない!?
●野球選手が三かする護摩行ってなに?―――etc.

著者プロフィール

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田中利典
昭和30(1955)年、京都府生まれ。京都・綾部市の林南院住職。昭和54年、龍谷大学文学部仏教学科卒業。昭和56年、叡山学院専修科卒業。平成13(2001)年、金峯山修験本宗宗務総長と、金峯山寺執行長に就任。帝塚山大学特定教授、日本山岳修験学会評議員なども務める。現在、金峯山寺長臈、種智院大学客員教授、著書に『体を使って心をおさめる 修験道入門』(集英社新書)、『修験道っておもしろい!』(白馬社)、共著に『修験道修行大系』(国書刊行会)、『はじめての修験道』(春秋社)、『熊野 神と仏』(原書房)など多数。

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