人生の手引書
~壁を乗り越える思考法~

著者名

渡部昇一

判型

文庫判

定価

792円(本体720円+税)

発売日

2019/06/04

ISBN

9784594082529

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ためし読み!

この本の内容

渡部昇一先生が読者に託した遺言書!

「まえがき」より

確かに先例のない情報技術革命の時代であるのは間違いないが、人の生きる道、糧、幸せのあり方は、昔と大きく変わりはしない。
自分が尊敬する師や先輩の声に耳を傾ける。豊かな読書を通じての知的な体験など、自らの進むべき道は、先人の教えの中にヒントが宿っているものなのである。
<中略>私も人生の中で大いに苦しみ悩んだが、振り返ればその時々に師と仰いだ先人たちの教えに何度も救われたのである。


第一章 脆弱な自分に気づいたとき
・不満の解消に神経( 、 、)を使ってはいけない
・難問にぶつかったときの決断拒否は、あやまちの中で最大のものである。
・“人生最大のチャンス"は、少なくとも3回めぐっている
・厄介な嫉妬にとりつかれたとき、どうすればいいのか?
・・・etc.

第二章 壁を前に、佇んだとき
・「もしそうでなかったら?」“if"の問いかけが新たな視点を生む
・一つの信条にのめり込むのは、危険である
・独自の意見を導くコツは「逆から考えてみる」といい
・本質は何か? 議論するとき、ここを見誤ってはならない
・・・etc.

第三章 壁を乗り越えるための思考法
・難しくてもいずれ面白くなるのが仕事、楽しくてもいずれ飽きるのが遊び
・自分の意見と自分の人格を混同してはならない
・お人好しはマイナス要素だと思われがちだが、真逆である
・大成した人は、失敗の原因を常に自分に求めている
・・・etc.

第四章 世の中とズレを感じたとき
・疑問なく流行に乗るのは、失望のタネをまくことに等しい
・時代とは、いつも「大きな曲がり角にさしかかっている」のである
・周囲とズレを感じるのは、自分のモノサシを持っているということである
・お金に対して、貪欲になっていい
・・・etc.

第五章 重要な判断をしなくてはいけないときに
・衝動的判断は、十中八九間違っていると心得る
・自分の本音をきちんと押さえることは重要である
・「心配すること」を「考えている」と思い込むのは、大きな間違いである
・しかたなかった選択。それは「何かのご縁」と考える
・・・etc.

第六章 幸運を呼ぶ思考法
・幸運は準備された心に味方する
・徳川家康から学ぶ、運を「待つ」姿勢
・敗者になったときにこそ重要な「グッド・ルーザー」の思想
・幸田露伴が説いた「幸福三説」とは?
・・・etc.

著者プロフィール

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渡部昇一
1930年10月15日、山形県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil.(1958)、Dr.Phil.h.c(1994)。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。その間、フルブライト教授としてアメリカの4州6大学で講義。専門の英語学のみならず幅広い評論活動を展開する。1976年第24回エッセイストクラブ賞受賞。1985年第1回正論大賞受賞。英語学・言語学に関する専門書のほかに『知的生活の方法』(講談社現代新書)、『古事記と日本人』(祥伝社)、『渡部昇一「日本の歴史」(全8巻)』(ワック)、『知的余生の方法』(新潮新書)、『決定版 日本人論』『人生の手引き書』『魂は、あるか?』『終生 知的生活の方法』(いずれも扶桑社新書)、『「時代」を見抜く力』(育鵬社)などがある。2017年4月17日逝去。享年86。

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