能から紐解く日本史

著者名

大倉源次郎

判型

四六判

定価

1980円(本体1800円+税)

発売日

2021/03/23

ISBN

9784594084172

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この本の内容

能楽の窓からは、こんなに日本史の深秘が鮮明にみえるのだと驚愕した。
小鼓方の人間国宝が縦横無尽に語った名著である。
歴史家 磯田道史氏推薦!

能には古代からの日本人のDNAが隠れている!
七百年近く継承され、日本人とともにあり続けてきた「能」は、歴史のなかで融合し、大成し、時の為政者に翻弄されもしてきた。渡来人、記紀、権現思想、鎌倉仏教、戦国武将、江戸から明治、天皇と能……日本史のなかで捉えると、「能」への興味はより深まっていく。著者は小鼓を演奏しながら、能作者が伝えたかったこと、謡曲の詞章に込められた意味を感じ、読み取ろうとしてきた。
能の成り立ち、演目を解読しながら、能に隠された日本史の真実を探る。
そして、日本が日本であり続けるために。「能」の世界に誘われた読者が、「能」と出合ったことにより、生きた証について考え、何かアクションを起こしたくなるよう、思いを込めた一冊。

◎能の初心者にもわかりやすい演奏動画付き!




【本書の内容】
序章 本書を楽しむための基本《能楽用語》
第一章 能には歴史の秘密が隠れている
第二章 歴史を動かしたもの──稲作、信仰、戦争
第三章 能の謎の中心──翁と秦氏
特別章 新作能『えきやく』

[本書に登場する演目]
翁・国栖・花筐・田村・白鬚・梅石橋・大江山・小鍛冶・船弁慶・猩々・養老・高砂・百万・道成寺・橋弁慶・鞍馬天狗・隅田川・桜川・鵺・岩船・融・海士・紅葉狩・砧・姨捨・夜討曽我・清経・経正・巴・金札・小袖曽我・現在七面・井筒・夕顔・芭蕉・菅丞相・卒都婆小町・葵上 ほか

著者プロフィール

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大倉源次郎
能楽小鼓方大倉流十六世宗家。公益社団法人 能楽協会理事。一般社団法人 日本能楽会会員。1957年(昭和32年)、大倉流十五世宗家・大倉長十郎の次男として大阪に生まれる。1964年(昭和39年)、独鼓「鮎之段」にて初舞台。1981年(昭和56年) 甲南大学卒業。1985年(昭和60年)、能楽小鼓方大倉流十六世宗家になる(同時に大鼓宗家預かり)。2017年(平成29年)重要無形文化財保持者(人間国宝)各個認定。大阪文化祭奨励賞、咲くやこの花賞(大阪市)、大阪文化祭賞(団体)、大阪舞台芸術賞奨励賞(団体)、観世寿夫記念法政大学能楽賞などを受賞。著書『大倉源次郎能の楽談義』(淡交社刊)ほか。YouTube『源次郎チャンネル』を開設、能楽の情報発信を続ける。「大倉源次郎HP」 http://www.hanatudumi.com

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