昭和精神史

著者名

桶谷秀昭

判型

四六判

定価

2970円(本体2700円+税)

発売日

2020/08/07

ISBN

9784594085216

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この本の内容

敗戦から75年、戦後はまだ終わっていない!
昭和改元、マルクス主義と国体論の台頭、二・二六事件、日華事変、日米開戦、そして敗戦――
激動の昭和前史の記憶を風化させないために毎日出版文化賞受賞の名著、待望の復刊!

<解説:長谷川三千子(埼玉大学名誉教授)>

この作品のうちに、ただひたすら没入し、沈潜し、そこにひびく静かな旋律に耳をかたむける……。
するとそこから、現在のわれわれが何を失つてしまつたのかが、自ら明らかになつてくるであらう。
その喪失を、とことん腹の底から思ひ知ること以外に、日本の再生への道はない。
令和の御代のはじまつたばかりの今、この『昭和精神史』こそは、あらためて広く読まれるべき本である。
――解説より

【目次】
第 一 章 昭和改元
第 二 章 革命支那と昭和日本
第 三 章 感覚的純粋人と思想的純粋人
第 四 章 革命と国家
第 五 章 橘孝三郎 中野藤作 中野重治
第 六 章 モダニズム
第 七 章 言霊とイロニイ
第 八 章 雪ふる朝 北一輝と青年将校(一)
第 九 章 あを雲の涯 北一輝と青年将校(二)
第 十 章 「支那事変」と文学
第十一章 戦争の文化体験
第十二章 『?東綺譚』と『雪国』
第十三章 新体制と皇紀二千六百年 日本文化の世界構想
第十四章 日米開戦と近代の超克
第十五章 南溟の果て
第十六章 大東亜共栄圏
第十七章 汪兆銘和平運動の悲劇
第十八章 最後の出撃
第十九章 降伏と被占領の間
第二十章 春城草木深し

著者プロフィール

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桶谷秀昭
文藝評論家。昭和7(1932)年、東京生まれ。30年、一橋大学社会学部卒。村上一郎と「無名鬼」により評論活動を始める。53年に『ドストエフスキイ』で平林たい子文学賞、58年に『保田與重郎』で藝術選奨文部大臣賞、平成5年には本書で毎日出版文化賞、7年に『伊藤整』で伊藤整文学賞を受賞。他の主要な著作に『天心 鑑三 荷風』『北村透谷』『中野重治』『二葉亭四迷と明治日本』、また本書の続編として『昭和精神史 戦後篇』がある。

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