やさしいねこ

著者名

太田康介

判型

文庫判

定価

792円(本体720円+税)

発売日

2020/09/25

ISBN

9784594086206

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この本の内容

まわりの猫にいじめられ続けた、“弱虫"ぽーの物語『やさしいねこ』に、写真展リポートや著者の太田康介さん作の「ネコマンガ」・未公開写真など16ページを増補、文庫化しました。

ある日、太田さんは自宅近くでブサイクな野良猫を見かけました。殺処分や事故死など、増えすぎてこれ以上不幸な猫を増やさないようにと、太田さんはその野良猫にTNR(捕獲、不妊手術、元に戻す)を実行。一代限りの“地域猫"として見守っていきます。

しっぽに特徴があったので「ぽー」と名づけられたその猫は、他の猫に交じって餌を食べには来ますが、他の猫が食べ終わるのを陰でじっと待っている遠慮がちな猫でした。

その体はいつも汚れ、傷ついていました。実は、ぽーは“町内最弱"で、まわりの猫たちからいじめられ続けていたのです。太田さんはそれを見ていたたまれず、ぽーを家猫として迎えました。

すると、今度は家の中の猫にもいじめられるぽー。それでもぽーは、少しずつ先住猫たちの心を開いていきました。さらには新たに保護した子猫の世話も始め、太田家にはなくてはならない存在となっていったのです。

深谷かほるさんの漫画『夜廻り猫』(講談社)で描かれて注目を浴びた、このやさしい猫「ぽー」の物語を綴った写真エッセイ。ぽーを描いた『夜廻り猫』も2本収載。

著者プロフィール

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太田康介
コソボやアフガニスタン、カンボジアなどを撮る戦場カメラマンとして活躍。東日本大震災後は、原発周辺に取り残された家畜やペットの写真を撮るとともに、野良と化した猫へのTNR(地域猫化)と給餌活動を続けている。著書に『やさしいねこ』(扶桑社)『のこされた動物たち』『待ちつづける動物たち』(飛鳥新社)『うちのとらまる』(辰巳出版)など。

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