自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと

著者名

清田隆之(桃山商事)

判型

四六判

定価

1540円(本体1400円+税)

発売日

2021/12/14

ISBN

9784594089535

ジャンル

シリーズ

関連タグ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

この本の内容

「男の考えていることはよくわからない」のか?
「感情の言語化」と「弱さの開示」の先にあるものとは?
劣等感、権力欲、マウンティング、ホモソーシャル、処女信仰、ED、DV etc.
見たくなかった自分と向き合った男たちの、切実な「自分語り」の記録。

どうして、男ってこうなのか、と思い続けた。
そんな私も男なので、思うだけじゃなく、
考えないといけないーー武田砂鉄(ライター)

ホモソ大国、ニッポン。
“何かを勝ち得たり他者に与える存在である”ことでしか、
自分自身を愛せないし、他者からも受け入れてもらえない。
そんな恐怖に縛られた男性たちが、
自分の弱さを許せるようになるための指南書
ーー辻愛沙子(クリエイティブディレクター)

男性たちの率直な語りには、怒りや悲しみ、加害者性や被害者性、競争意識や逃避癖、女性蔑視や男性嫌悪、プレッシャーや特権性、優しさや残酷さ、純粋さやしたたかさ、成熟や未熟、計算や衝動、上から目線や劣等感、反省や自己弁護、視野の狭さや懐の深さ、暴力性や愛情など……実に様々な要素が混在しており、表面がつるつるにコーティングされた「一般男性」という存在の内実が、実は複雑で混沌としたモザイク模様になっていたことがおぼろげながら見えたんじゃないかと思う。(本書より)

目次

はじめに――「男の考えていることはよくわからない」のか?

順調なサラリーマン生活と
「無能」がバレる恐怖と自傷的な自慰行為     
(進藤涼一さん 40代 インフラ関連企業勤務)              

コミュニケーションが苦手で低身長
劣等感と権力欲から逃れらずに
一発逆転の作家デビューを目指す
(大宮康平さん 30代 介護職アルバイト・作家志望)           
「スペックのかけ算では負けない」
東大生の僕が経験した挫折と恋愛と処女信仰
(有村隼人さん 20代 東京大学学生)   
               
売れっ子芸人を目指してM-1に出場
おもしろい男になりたい! 
顔もキャラも「普通」だけど
(内田英行さん 30代 お笑い芸人)                   

EDに悩みながら
マッチングアプリで会った複数の女の子と
同時並行でセックスしています
(久保章太郎さん 30代 飲料メーカー勤務)              

「告白したい」「認められたい」「ついオナニーをしてしまう」
年上女性上司への倒錯した感情
(渡辺慎一さん 30代 出版社勤務)                  

不妊治療で悩んでいる妻の気持ちをちゃんと受け止めたい
でも、このままでは自分が潰れてしまう
(秋山公助さん 20代 建設会社勤務)                 

妻に暴力を振るって
一番大切にしなければいけない人を
自分自身の手で苦しめてしまった
(猪又康宏さん 40代 医療職)                    

離婚して父子家庭だけど子供との時間を大切にして
「人並みの家庭」を目指しています                   
(中田亮さん 40代 物流系企業勤務)                 

賢い男だと思われたくて
借り物の言葉でマウンティングをしていた僕が
「自分の言葉」を獲得するまで
(吉原卓也さん 20代 外資系IT企業勤務)              

おわりにーー「感情の言語化」と「弱さの開示」の先にあるもの 

※プライバシー保護のため、本書に登場する人物の名前はすべて仮名にしてあり、年齢や職業なども一部実際のものと変更しています。

著者プロフィール

シリーズ一覧

ページの先頭へ