競争「しない」戦略

著者名

稲垣栄洋

判型

新書判

定価

990円(本体900円+税)

発売日

2022/07/04

ISBN

9784594092016

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この本の内容

雑草は実は強い植物ではない。
ではなぜ弱い植物がはびこることができるのか。
逆境を味方につけ、予測不能な変化を受け入れる。
弱者の戦略は、ビジネスにも、生き方にも通ずる。

◆「踏みつけられても生き残るたくましい雑草」というイメージは、じつば間違いだ。
雑草は弱い植物である。しかし、強者のいないところで生き残るという戦略で、勝者なのだ。
雑草はどこにでも生えているように見えるが、田んぼに生える雑草、空き地のフチに生える雑草、人に踏まれる場所に生える雑草など、環境によって生える雑草は決まっている。雑草は自分が適した場所を選んで生える。それはどの生物でも同じで、ナンバーワンになれるニッチな場所でオンリーワンとして生き残っていくのだ。
ビジネスマンも同じだ。
環境のよいところでは競争も激しくなる。過酷な環境では、耐えられる者しか生き残れない。強者と競争せず、逆境や環境変化に柔軟に対応することで、自分だけの居場所を見つけると生きやすくなる。
歯を食いしばって頑張ることが雑草魂ではないのだ。

著者プロフィール

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稲垣栄洋
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院修了。専門は雑草生態学。農学博士。自称、みちくさ研究家。農林水産省、静岡県農林技術研究所などを経て、現在、静岡大学大学院教授。著書にベストセラーとなった『生き物の死にざま』(草思社)ほか、『大事なことは植物が教えてくれる』(マガジンハウス)、『面白くて眠れなくなる植物学』(PHP文庫)、『はずれ者が進化をつくる― 生き物をめぐる個性の秘密』(ちくまプリマー新書)、『徳 川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか-家康のあっぱれな植物知識』(扶桑社文庫)など多数。

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