ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか

著者名

為末大 今井むつみ

判型

新書判

定価

1045円(本体950円+税)

発売日

2023/09/01

ISBN

9784594095796

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この本の内容

ことばが世界をつくるのか。世界がことばをつくるのか。

元オリンピアンで著作も多く、「走る哲学者」とも呼ばれる為末大氏。
為末氏が現役時代から興味をもっていたというこの問いを、言語習得研究の第一人者である今井むつみ氏が受け止める。
私たちが意識せず使いこなしている「ことば」とは何だろうか。
「言語能力が高い」、「運動神経がいい」とはどういう状態を指すのだろうか。
スポーツでも言語の習得でも、繰り返しながらやさしいことから難しいことへ、段階をふんだ「学び」が必要になる。しかし、「学び」とは単なる知識の獲得ではなく、新しい知識を生み出す「発見と創造」こそが本質であると今井氏は言う。その究極のかたちを為末氏は、調整力の高さ、すなわち「熟達」と呼ぶ。
私たちはどのように学ぶのか、そこに身体がどのようにかかわってくるのか。

「ことばと身体」を専門にする話題のふたりが、異なる立場から「学び」にアプローチする。

著者プロフィール

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為末大 今井むつみ
為末大 1978年広島県生まれ。1993年、全日本中学校選手権100m・200mで2冠、ジュニアオリンピックでは当時の日本記録を更新。以降、インターハイ、国体、世界ジュニア選手権などで短距離の新記録をマーク。法政大学へ進み、日本学生選手権400mハードル3連覇。シドニー、アテネ、北京五輪に出場。世界選手権では2001年エドモントン大会にて3位に入り、トラック競技で日本人初のメダル(自己ベスト47秒89を記録)、2005年ヘルシンキ大会でも銅メダルを獲得。2010年8月には「一般社団法人アスリートソサエティ」を設立するなど、マイナースポーツ選手の自立支援にも尽力。2012年、現役引退を表明。 現在、アスリートソサエティ代表理事、R.project取締役、地元広島でランニングクラブ「CHASKI」を運営などのほか、講演、イベント、執筆、テレビのコメンテーターなど多方面でスポーツと社会についての活動を広げる。著書に『走る哲学』(扶桑社新書)、『禅とハードル』(共著、サンガ)など。

今井むつみ 1987年慶應義塾大学大学院社会学研究科に在学中、奨学金を得て渡米。1994年ノースウェスタン大学心理学部博士課程を修了、博士号(Ph.D)を得る。専門は、認知・言語発達心理学、言語心理学。2007年より慶應義塾大学環境情報学部教授。 著書に『ことばと思考』『学びとは何か-〈探求人〉になるために』『英語独習法』(すべて岩波新書)、『ことばの発達の謎を解く』(ちくまプリマー新書)など。共著に『言葉をおぼえるしくみ-母語から外国語まで』(ちくま学芸文庫)、『算数文章題が解けない子どもたち-ことば・思考の力と学力不振』(岩波書店)など。最新刊で秋田喜美氏との共著『言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか』(中公新書)は大きな話題となった。

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