かもめんたる岩崎う大のお笑いクロニクル 難しすぎる世界が僕を鬼才と呼ぶ

著者名

岩崎う大

判型

四六判

定価

1760円(本体1600円+税)

発売日

2025/05/02

ISBN

9784594100650

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この本の内容

芸人コンビ「かもめんたる」として活動する岩崎う大が、その半生を綴った初の自伝的エッセイ。そしてそれは、2000年代のお笑いシーンを当事者の視点で捉えた貴重な記録でもある。

いつもう大さんに会うと、寡黙さの奥に膨大な文字数を感じる。それがすべてこの1冊に詰まっていた。本当におもしろい人だな。
――若林正恭(オードリー)

いつもう大さんに会うと、寡黙さの奥に膨大な文字数を感じる。
それがすべてこの1冊に詰まっていた。
本当におもしろい人だな。――若林正泰(オードリー)


愛する笑いを突き詰めて、笑わせたい一心でおもしろさを表現しているだけなのに、観客からは「怖い」「不気味」「気持ち悪い」と言われ続けた。好きなことを表現しているだけなのに、なぜだ? 笑いは明るく楽しいものでなくてはいけないのか? 

芸人として懸命に活動する中で、常に世間との相容れなさを痛感する日々。彼は言う。「この世界は難しすぎる」と。また、そんな“難しすぎる世界”は、彼をこう呼ぶ。岩崎う大は「鬼才」だと。

早稲田大学時代に参加したコントグループ「WAGE」で学生芸人としてデビュー。その後、現在の相方・槙尾ユウスケと「かもめんたる」を結成。2013年には『キングオブコント2013』で優勝。さらに、2015年に旗揚げした「劇団かもめんたる」では、2年連続で岸田國士戯曲賞に最終ノミネート。

しかし、華々しい経歴とは裏腹に、テレビのバラエティ番組ではなぜか結果を出せない。明るく楽しく振る舞えない。あぁ……難しすぎる。

“この世界は『キングオブコント』で優勝するだけじゃダメなのか? テレビに呼ばれる頻度も目に見えて減っている。ようやくお笑いで飯が食えるようになったと思ったのに……。一度手に入ったものが消えていく。優勝前には味わったことのない種類の恐怖に怯えた。コントで日本一になる夢を叶えても、お笑い芸人として歩んでいくことができないかもしれないなんて。”(本文より)

【目次抜粋】
■第1章:貝のような少年
・人の失敗を笑うな?
・悲しい笑いが好き
・おもしろに開放的な土地

■第2章:異国で抱いた夢
・時代を早送りさせたダウンタウン
・オーストラリアの高校で、芸人になると決心
・お笑い芸人を目指すための条件

■第3章:芸人になる
・初めて観た生のお笑いライブ
・どうしてもプロになりたい
・好きなことは売れてから

■第4章:コント芸人のライセンス
・C−1グランプリ
・代名詞になるようなコント
・コント師にとって夏の意味が変ってしまった

■第5章:この世で一番ほしかったもの
・かもめんたる誕生
・人生で一番幸せな瞬間
・コントの神様に捧ぐ

■第6章:王座からどん底へ
・夢を叶え、僕は不幸になっていた
・かもめんたる史上最悪の夜
・そこにもう愛はなかった

■第7章:「鬼才」と呼ばれて
・「キングオブう大」と『M–1グランプリ』
・笑いの原点と『キングオブコントの会』
・笑いながら笑いを創る世界へ

著者プロフィール

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岩崎う大
岩崎う大(いわさき・うだい) 1978年9月18日生まれ。東京都出身。幼少期を湘南で過ごしたあと、西東京市で暮らす。中学3年生から高校までオーストラリアへ移住。高校卒業後、帰国子女として早稲田大学政治経済学部政治学科入学。大学でお笑いサークル「WAGE」に参加、在学中の2001年にプロデビュー。2005年までWAGEとして活動したあと、2006年に槙尾ユウスケと「劇団イワサキマキヲ」を結成。2010年にコンビ名を「かもめんたる」に改名。その後『キングオブコント2013』で優勝。2015年には「劇団かもめんたる」を旗揚げ。2020年と2021年に2年連続で岸田國士戯曲賞に最終ノミネート。現在も芸人、劇作家、脚本家、演出家、漫画家など、多岐にわたり活動中。

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