図解版 殿様・お姫様は「明治」をどう生きたのか

著者名

河合敦

判型

B5判

定価

1430円(本体1300円+税)

発売日

2023/12/22

ISBN

9784594621315

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この本の内容

 江戸時代に各地を治めていた藩主は、明治4年の廃藩置県によって国元から切り離されて強制的に東京住まいとなった。戊辰戦争で勝った大名も負けた大名も一緒くたに、領地は没収され、家臣は解散させられた。
 島津家や毛利家など、元大名は華族として「鹿鳴館」で開かれる舞踏会場で華やかに踊っていたというイメージでとられがちである。外交官となって世界各地を飛び回る元殿様や、実業家として成功した元殿様もいる。が、実際には極貧生活にあえぐ元殿様もいれば、宮司となって世間の片隅でひっそりと生きた元殿様、函館戦争後ずっと隠遁生活を送った元殿様もいた。
一方で、大名や公家のお姫様たちのその後は、もっと知られていない。
有栖川宮家から水戸家に嫁ぎ、最後の将軍慶喜の母となった徳川吉子、徳川家の最後を見届けた篤姫と和宮のその後とは……?
戊辰戦争で命をかけて逃げざるを得なかった二本松藩正室の丹羽久子や、北海道にわたり辛苦をなめ「開拓の母」と呼ばれるようになった亘理伊達家の伊達保子など、知られざるお姫様たちの生き様は大変興味深い。
 
こうした元殿様・お姫様の知られざる幕末・明治の生き様を、テレビなどでお馴染みの河合敦先生が紹介する。

◆もくじより抜粋
巻頭特集 時系列で追う幕末事件簿/幕末維新時の三〇〇藩勢力図
第一章 家柄に翻弄された徳川の殿様とお姫様
(最後の将軍・徳川慶喜/紀州藩主・徳川茂承/尾張藩主・徳川慶勝/16代徳川宗家・徳川家達/13代将軍正室・篤姫/14代将軍・和宮など)
第二章 落日の徳川幕府を支えんとした殿様とお姫様
(会津藩主・松平容保/岩城平藩主・安藤信正/唐津藩主・小笠原長行/川越藩正室・貢姫/二本松藩正室・丹羽久子など)
第三章 維新後の社会を動かした殿様とお姫様
(土佐藩主・山内容堂/鳥取藩主・池田慶徳/米沢藩主・上杉茂憲/広島藩主・浅野長勲/亘理伊達家正室・伊達保子など)

著者プロフィール

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河合敦
歴史研究家、歴史作家、多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師。 1965 年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学 院博士課程単位取得満期退学。 歴史書籍の執筆、監修のほか、講演やテレビ出演も精力的にこなす。『教科書 に載せたい日本史、載らない日本史』『日本史の裏側』(ともに扶桑社新書)、『江 戸500 藩全解剖 関ヶ原の戦いから徳川幕府、そして廃藩置県まで』(朝日新書)、 『徳川家康と9つの危機』(PHP 新書)など著書多数。初の小説『窮鼠の一矢』 (新泉社)を2017 年に上梓。

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