「名作紹介」のコーナーで、絶対にはずせない作品が、個人的にはこれ。

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 ■よみがえる鳥の歌(上・下)
 ■セバスティアン・フォークス著
 ■文庫判
 ■定価/各890円(税込)
 ■2002年6月30日
 ■ISBN 4-594-03616-3
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 おそらく、本文庫を代表する文芸大作でありながら、残念ながら、埋もれてしまいました。
 英国では「戦後書かれた最高の小説」と激賞され、著者フォークスは、現代を代表する作家として高い評価を受けています。
 扶桑社で出したのが悪かったのか!?

 物語は、20世紀初頭、ある英国人青年のはげしい恋愛を描いていくのですが、舞台は一転、第1次大戦の悪夢のような塹壕のなかに移ります。
 いったい青年に何があったのか?
 小説はさらに、現代からこの青年の真相を探ろうとする女性の姿をからめ、多層的に展開していきます。

 圧倒的な筆致とドラマは、まさに第一級。
 恋愛、戦争、勇気、裏切り、ミステリー、人生...そう、あらゆる要素を飲みこんだ小説であり、ぜひとも読んでいただきたいのです。
 けっして失望はさせません。
 これほどの作品が、なぜ売れないんだ!

 セバスティアン・フォークスは、このあと、映画化もされた『シャーロット・グレイ』を発表します。
 第2次大戦を舞台にした小説で、こちらのほうを好まれる読者も多いでしょう。
 ぜひ読みくらべてください。〈編集・T〉

2007年2月 8日 16:18

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