MWA賞を2度受賞し、まさにアメリカを代表するミステリー作家となったT・ジェファーソン・パーカーのデビュー作が復活です。

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 以前、わたしどもの文庫から出ていたものの、著者との契約終了で品切れ状態になっていましたが、書店さんや読者のみなさまからの要望を受けて、新装版として復刊にいたりました。

 タイトルにある「ラグナ」は、カリフォルニアのリゾート地。
 主人公シェパードは、この町の小さな警察署のたった一人の殺人課刑事ですが、じつはすべてを失って大都会から故郷に帰ってきた男。
 LA市警に勤務していた彼は、黒人少年を誤射して死に至らしめたのです。
 世間の強い非難を浴び、家庭生活も崩壊、いまも精神科通いを余儀なくされている状態。
 田舎町ラグナの殺人課は、本来なら閑職のはずでしたが、突如、残虐で謎めいた事件が起こります。
 被害者は、頭部に石を打ちこまれ、さらに火をつけられて殺害されています。
 喉には高額の紙幣が詰めこまれ、現場にはメッセージを残した聖書が置かれ、しかも傷口からは、放射性物質が検出されます。
 シェパードは、刑事として、人間としての自分を取りもどすかのように、困難な捜査に立ちむかいますが、そんな彼を待っていたのは、第2の死体。
 驚くべきことに、この凶悪な連続殺人は、シェパード自身の過去を掘り起こす、予想もしない展開を見せていくのです……

 謎また謎のミステリーとしても魅力的ですし、地道な捜査ですこしずつ糸を解きほぐしていく警察捜査小説としても隙がなく、さらにシェパードを中心にした人間ドラマとしても超逸品。
(とくに、海の中でのラブ・シーンは印象的!)
 いま読んでも、ほんとうにいい作品です。
 刊行当時、ローレンス・ブロックやロバート・B・パーカーをはじめ、全米が絶賛したのもうなずけます。

 とびきりのミステリーを復刊することができました。
 読みのがしていたかたはもちろん、昔読んだなあ、というかたも、ぜひもう一度手に取ってください。
 あらゆるミステリー・ファンにおすすめの名作です。(編集部・T)

2007年10月30日 10:54

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