新刊案内

2011年09月30日
【新刊案内】

装飾庭園殺人事件


本日発売になりました、扶桑社ミステリーの新刊、『装飾庭園殺人事件』
まずは、その内容をご紹介いたします。

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ロンドンのホテルで、男の死体が見つかった。睡眠薬自殺と思われたが、美しい未亡人はそれを否定。遺体は高名な造園家で、いまは地方で装飾庭園を手がけているはずだった。それがなぜロンドンに? 調査をはじめた未亡人の前に次々現われる奇妙な関係者たち。見えてくる夫の知られざる顔。混迷していく真相探し……そして、全員を一堂に会して驚愕の謎解きが行なわれるとき、思いもよらぬ世界が現前する!
本書は、英国新時代の文芸の旗手によるミステリー。謎めいた殺人、謎解きの過程、意外な犯人の登場という真っ当なミステリーですが、夫の死の真相を明かしてほしいと彼の妻から頼まれた関係者が、それぞれの立場から考察をしていく過程を、各自の一人称で語っていくという複雑な構成になっています。ミステリーの約束事を文学的に処理したメタ・ミステリーとしても評価されている作品でありますので、ぜひご一読を!(編集M)

上記担当者も、この本は売りたいなあ、
と心から申しておりました。

変則魔球的な本格(ギルバート・アデア、ギジェルモ・マルティネスとか)
に興奮を覚える数寄者にはたまりません。
訳された風間賢二さんも、「傑作」認定。
装丁は藤田新策さん。

ちなみに、ニコルスンの愛読書は、
トマス・ピンチョンの『重力の虹』
レイモンド・チャンドラーの『大いなる眠り』
サミュエル・ベケットの『蹴り損の棘もうけ』
ロバート・バートンの『憂鬱の解剖』だそうで・・・・

どうです? 催してきました?

個人的には、いろいろ後追い記事を出して
ブームアップしていきたいと思っておりますので、
お楽しみに!(編集Y)


2011年08月27日
【新刊案内】

四つのペンネーム


8月刊の新刊、ポール・ギャリスン『死の航海』、もうお読みいただけましたでしょうか。
前のエントリーでもご紹介いたしましたとおり、ポール・ギャリスンというのは、有名作家ジャスティン・スコットの別名義です。
この作家さん、コメント欄で木村二郎さんがご紹介くださったとおり、J. S. ブレイザー 名義でも若いころコミック・ミステリーを発表しています。さらには、アレクサンダー・コールというペンネームもあったり。

ペンネームを使い分けるミステリー作家は、欧米には結構ふつうにおりまして、それこそカーやクェンティン、ガードナーから、エドマク、プロンジーニ、ウェストレイクにいたるまで、多士済々です。
(これがロマンス・ジャンルになると、もう猫も杓子も複数名義を使い分けている状況でして、原書を渉猟していても、ときどき誰が誰やらわからなくなってくるのですが……笑)。
使い分ける理由も、シリーズやジャンルに合わせてだったり、版元で変えてみたりなど、いろいろあるわけですが、さてギャリスンの場合はどうなのでしょうか。

実は、本人のHPに、Why A Pen Name? というコーナーがありまして、こまごまとこれまでの名義変遷の経緯を紹介しており、なかなかに興味深かったりします(英語ですがこちら)。

そこでせっかくなので、HPの内容を簡単にご紹介しておこうかと思います。
この内容を手掛かりにすれば、ジャスティン・スコット個人の問題にとどまらず、欧米における「複数名義」性の背景、ひいては、出版文化そのもののあり方がなんとなく見えてくるのでは、と思うからです。

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2011年08月01日
【新刊案内】

扶桑社ミステリー最新刊『死の航海』発売!


隔月でお届けしております扶桑社ミステリー。
今月の新刊は、夏たけなわ、暑い季節におすすめの海洋冒険サスペンス、
ポール・ギャリスン『死の航海』怒濤の上下巻です。


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あらすじはこんな感じです。

スポーツ・トレーナーのジムは老投資家ウィルに雇われ、リオまでのセーリングに同行することになった。平穏な船旅だったが、謎の船の出現で、旅は一転する。ウィルはつぶやいた。「奴らはわれわれの命を狙っている」――
こうして大西洋を舞台に、壮絶なチェイスが開始。急遽ヨットは針路を大西洋の彼方に変更。いったいなぜウィルは追われているのか? どんな秘密を隠しているのか? 
敵の罠はすでにジムを捕らえ、その魔の手は最愛の恋人シャノンにまで迫っていた。ハイテクと権力を駆使する強大な敵から、はたして逃がれられるのか――
アフリカから南米、そして氷に閉ざされた南極圏まで、謀略と裏切りが渦巻く大西洋に展開する決死の追跡劇!

カッスラーが「練達のストーリーテラーだ」と絶賛した本作品は大西洋を舞台に壮大なスケールで描く海洋サスペンスですが、一方で、主人公ジムの“成長物語”としても楽しめます。ギャリスン自身、「物語に必要のない文章は一文もない」と自信を持っている通り、最後の最後まで飽きさせないミステリーですので、ぜひ一読をおススメします。(編集M)

ちなみに「日本初紹介」のポール・ギャリスン。
えーと、誰? 新人? って方も多いかもしれません。

実は某有名作家の別名義なのですね。

その名は――

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2011年05月23日
【新刊案内】

ジョー・ゴアズ『硝子の暗殺者』発売決定!


 お待たせいたしました。
 今年はじめに亡くなったジョー・ゴアズ『硝子の暗殺者』が発売になります。
 6月2日ごろには全国の書店さんにならぶ予定ですが、奥付上は6月10日発行。ゴアズの命日から、ちょうど5ヵ月めにあたります。

 主人公ソーンは、もとCIAの暗殺者。
 あることをきっかけに、いまはアフリカの大自然のなかで引退同然の生活を送っていますが、そんな彼が罠にはめられて帰国、いやおうなくFBIのミッションにかかわらざるをえなくなります。
 それは、大統領の命を狙う暗殺者、コーウィンを阻止すること。
 ソーンとコーウィンは、経歴的にもまるで合わせ鏡のようなスナイパー。したがって、コーウィンの行動を先読みできるとすれば、それはソーンしかいない。
 こうして、プロフェッショナル同士のチェイスがはじまるのですが...

 前半は、ソーンがいかにコーウィンに迫るかが焦点となり、一種の追跡ミステリーとして進んでいくのですが、中盤で物語は大きく転回し、逆にソーンが追われる立場となり、やがて驚きの結末へとなだれこんでいきます。
 説明をすると興を殺いでしまうタイプの小説なので、これ以上は触れられませんが、スナイパー・アクション小説としてはもちろん、ポリティカル・サスペンスとしても一級。
 ストーリーはもちろん、人間模様や自然描写もすばらしく、まさに円熟した巨匠の技を堪能できます。

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2011年05月18日
【新刊案内】

殺人感染(上・下)


もう、4月末の新刊、『殺人感染』(上・下)は読んでいただけたでしょうか?
扶桑社ひさびさの赤背(ホラー・幻想系)。
著者は、新星スコット・シグラーです。

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シグラーが話題を呼んだきっかけは、彼が史上初のポッドキャスト作家だということでした。
ポッドキャストとは、ネット上に音声・動画のデータファイルをアップロードして公開する仕組みのこと。
彼は、自作の“朗読”を、自らのブログで毎週一章ずつ配信していったのです。
これを毎週聴取して、保存すれば、一冊のオーディオブックをタダで手に入れたのと同じことになります。
これがネット界で大きな話題になり、各誌がニューメディアの寵児としてとりあげ、ついに大手出版社ランダムハウスから本書で紙媒体メジャー・デビューするにいたったというわけです。

でもって、内容はといえば、もう文字通りの爆走ノンストップ・SFホラーでして。
クーンツ、キング、バーカー、あるいはクライトン、プレストン&チャイルドといったジャンルのベストセラー作家にひけをとらない、怒濤のストーリーテリングで読む者を圧倒します。
各地で頻発する無差別大量殺人。それらを結ぶ意外なミッシングリンク。
〈トライアングル〉――身体に発生する青いあざの正体とは?

とにもかくにも、徹底的な被害者の追い詰めようと、生々しいホラー描写、奇想天外なネタの暴走ぶりには、これぞB級のきわみと手を叩きたくなります。
最近あまりないタイプの「まっとう」なエンタメ・ホラーの快作ではないでしょうか。


(以下、ネタバレ気味かもしれませんのでご注意ください)

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2011年04月26日
【新刊案内】

扶桑社ミステリー新刊『殺人感染』が出ます!


近々の更新になってしまい申し訳ありませんが、
4月28日発売で、扶桑社ミステリーの新刊が発売されます。 タイトルは・・・

『殺人感染』(上・下)
スコット・シグラー著、夏来健次訳

久々の赤背! 

バリバリの扶桑社らしいホラー・サスペンスでございます。

本当は、前月発売のはずだったのですが、地震の影響で一か月延びてしまいました。
刷りあがってからの延期だったので、奥付がひと月前の表示になっておりますが、お許しください。
個人的には、絶賛お勧め本です。
そういえばオレ、こういう本がつくりたくて、扶桑社はいったんだった!(といいつつ、担当は上司ですが)

感想はまた来月アップするとして、まずは解説の風間賢二さんの推薦を!

「マイクル・クライトンばりのハード・サイエンス、スティーヴン・キングばりのホラー、ディーン・クーンツばりのストーリーテリング。まさに21世紀の語り部」

さらに・・・・・・

「スコット・シグラーの『殺人感染』は、読者を滅茶苦茶に振りまわす、パルプ界の暴れ馬だ。ストーリーの方向が見えたと思った途端、思いもよらない方向へ投げ飛ばされる。だいたい、こんなにものすごいロデオがあるだろうか。大推薦だ。−−ジョー・R・ランズデール

その他、「パルプの傑作」(ジェームズ・ロリンズ)「21世紀のリチャード・マシスン」(ジョナサン・マベリー)などなど、大きな賛辞を得ています。

若い世代の日本人ジャンル・ファンにとっては、前半のネタは某有名同人作品を思い起こす人も多いかも。でも、予想を振り切って、そのあと明後日の方向につっぱしりますよ、この暴れ馬は。

乞うご期待!
(編集Y)

2011年02月10日
【新刊案内】

策謀の法廷(上・下)


皆さん、もうお手にとっていただけましたか?
扶桑社ミステリー最新刊、スティーヴ・マルティニ『策謀の法廷』(上・下)のご紹介です。
ぜひお楽しみください!

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大手ソフトウェア企業アイソテニックス社の美貌のセレブ経営者、マデリン・チャプマンが自宅で何者かに射殺された。ほどなく逮捕された容疑者は、チャプマンの身辺警護を担当していた元陸軍軍曹のエミリアーノ・ルイス。見つかった凶器がルイスの所持していた拳銃だったのだ。おまけに二人には肉体関係もあった。しかしルイスは犯行を否定し、弁護を担当することになったポール・マドリアニに、事件の背後で合衆国政府が糸を引いている可能性を示唆する――国防総省が推進する安全保障情報提供プログラム(IFS)の開発をめぐって、アイソテニックス社と国防総省にトラブルがあったようだ、と。
この“ソフトウェア・クイーン”殺害をめぐる裁判は、世間に異様な関心を呼び起こした。老獪な検事は、チャプマンから交際を一方的に断られて逆上したルイスが、自分の拳銃を用い、その卓越した射撃技術で被告を殺害したと主張。弁護人のマドリアニもたびたび見事な反論を加えるが、陪審員を説得するには不十分だ。おまけに被告には弁護人にもいまだ明かさない秘密があった。そして被告側弁論が始まった……。
粘り強く綿密な捜査、スリリングな法廷の攻防、皮肉の利いた生き生きとした会話、そして驚きに満ちたプロット……これぞ、リーガル・サスペンスの粋!



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