Numéro TOKYO編集部
金原毬子

販売促進部で、本を売る視点を学びました

入社して最初の配属は販売促進部という部署でした。仕事内容は、書店に対して書籍、ムックの販売提案をすること。数ある出版社の商品を扱う書店に扶桑社の本を売り込むことを難しく感じることもありましたが、出版社の社員として、雑誌・書籍がどのように流通し、読者の手に届くのかを最初に知ることができたことは、今思えば幸運でした。

出版された本は、どの書店にも同じように置かれているわけではありません。営業は本の売り上げを最大化させるのが仕事なので、フェアの開催を交渉したり、その書店の客層に合わせて大きく展開してほしい本を提案したりします。1年目は、大規模チェーンを上司と一緒に担当し、営業のしかたやコツを学びながら、その他の担当書店に応用。2年目には担当店も増え、独自の企画も提案できるようになっていきました。いい位置に本を置いてもらえ、実際にその売上が伸びたときは嬉しかったです。

販売促進部では、信頼できる上司のもとで本を売るための視点を学ぶことができました。編集の仕事に就く前に営業を経験できてよかったなと思いますし、この時の経験は編集部に異動になった今でも活きていて、私の糧になっています。

モード誌の華やかな世界に、初めはとまどいながらも奮闘する日々

Numéro TOKYO編集部 金原毬子 挿絵写真01

入社して2年が経つ頃に配属されたNuméro TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)は、フランス発のインターナショナルモード誌。念願の雑誌編集部、しかも第一希望だったモード誌への配属でしたが、最初はそのきらびやかな世界にびっくり。配属されて初めての大きな仕事は、上野の東京国立博物館・表慶館で行われたジョルジオ アルマーニのクルーズコレクションのショーの際に行われた、タイアップ企画のアシスタントでした。ショーに招待された俳優の斎藤工さんや、映画監督の河瀨直美さん、レジェンド的建築家の安藤忠雄さん、そしてショーにご出演されたモデルの冨永愛さんらの取材、撮影を手伝いました。圧倒的なオーラを放つ著名人、プロのフォトグラファーやメイクアップアーティストがひしめくバックヤードにはすごく緊張したけれど、とてもいい経験になりました。

キラキラと華やかに見えるファッション誌の世界ですが、もちろん大変なこともたくさんあります。ヌメロは「ファッション・エディター」といって、スタイリングをする編集者がいるので、半日プレスを回って洋服や小物をピックアップ・返却したり、タグを管理したり、アイロンがけしたりといったスタイリストのアシスタントのような仕事もしました。フォトグラファーの世界観を作り込むためにカメラの前で巨大なシャボン玉を作ったことも。きれいなビジュアルの裏側は、実は地味で細かい作業が多かったりします。

現在は、主に本誌の特集やカルチャーページを担当しています。特集では毎号のテーマに沿って著名人や文化人に取材したり、執筆を依頼したり、映画や音楽の作品紹介をしたりします。
例えば「きらめく、ときめく」がテーマの特集では、アーティストのリナ・サワヤマさんにインタビューしたり、作家のくどうれいんさんや日比野コレコさんに「一瞬のきらめき」をテーマに寄稿していただいたりしました。

ほかには「“フェムテック”で知る、 もっと気持ちいいカラダ」「フェミニズム作品を語ろう」連載「バービーのモヤモヤ相談室」など、女性の悩みに寄り添った企画も多く担当しています。

誰にどういう話を聞いたら面白いのか、どういう内容のインタビューを読者は読みたいのか、企画を詰めていくのは大変ですが、プロのアーティストやクリエイターの仕事を間近で見ることができたり、直接お話を聞けるのはとても刺激的です。ヌメロはさまざまな企画に挑戦させてもらえるので、やりがいを感じています。」

扶桑社はやりたいことをやりたいと言える会社

Numéro TOKYO編集部 金原毬子 挿絵写真03

扶桑社の人は私を含めマイペースな人が多いです。個性的で、自分のスタイルや趣味を確立している人ばかりなので話していて楽しい。みんなそれぞれ自分なりに仕事を追求しているし、だからこそ若手の意見にも耳を傾けてくれる人も多くいます。

第一志望のモード誌の編集部で働けていることは本当にラッキーだなと思います。各編集部の都合もあるので、すべての配属希望が通るわけではないけれど、やりたいことをやりたいと言い続けることは大切です。扶桑社は、積極的に行動し、条件さえクリアすれば挑戦するチャンスを与えてくれる会社。恥ずかしがったり臆したりせず、やりたいことはやりたいとどんどん手を挙げるべきだと思います。

採用試験では、あなたはどういう人で、どういうことをしたいのか、という人間性や考え方を見られていた気がします。これまでやってきたことももちろん大切。でも、あまり作りこまずに、自分らしさを大切にして、素直な気持ちで面接に臨んでみてください。