今月の扶桑社文庫の新刊は、もう読んでいただけましたでしょうか。

まずは、カレン・ローズ『木の葉のように震えて』(上・下)。

ロマンスとサスペンスの融合という、ノーラ・ロバーツ路線の正統派ロマンティック・サスペンスの第一人者で、RITA賞三度受賞の大家が贈る、ダークでスリリングな巨編の登場です。

 

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あらすじはこんな感じです。

 


フィラデルフィアの連続殺人事件解決から一週間後、ジョージア州ダットンの町で別の連続殺人事件が発生。それは十三年前に同じ町で起きた殺人事件と酷似していた。過去の事件の犯人は服役中だったが調査の結果、冤罪と判明。真犯人は当時の少年暴行魔集団だった。

その第一被害者として法廷で証言すべく検事補のスザンナ・ヴァータニアンはニューヨークからダットンへとやって来た。

ガード役は兄ダニエルの親友でジョージア州調査局(GBI)捜査官のルーク・パパドプロス。彼はスザンナの両親の葬儀で会って以来その美しさに惹かれていた......。

一方、かつての少年暴行魔たちは今では町の名士となっていたが、裏では、インターネットを利用して騙した少女を使った強制売春を行っていた。ダニエルは連中のアジトを突き止め急行するが反撃を受け重傷を負い、犯人たちは逃走する。

後れて到着したルークとスザンナが目にしたものは殺害された少女たちの死体だった。ふたりは、ただ一人生き延びた少女を発見し、現場から救出するのだが......。

 

内容的には、前作『誰も聞こえない』(上・下)、『闇に消える叫び』(上・下)と連続しており、できれば前の作品をお読みでない方は、この際合わせてご購入いただけれると嬉しいです。

 

今作で、前二作で積み残していた、過去にスザンナを襲った悪夢や、街にはびこる悪の正体など、シリーズの謎はすべて明らかになります。

 

ロマンスとしてはちょっと異例なほどに、ハードでダークなサスペンス調の展開を見せ、人がバカバカ死んでいくつくりも、いつもどおり(毎冊二桁くらいは死体がでますからね・・・)。

むかし、ミステリー系の某評論家氏に読ませてみたら、「たしかにミステリーとしてじゅうぶんふつうに読めますよね」とおっしゃっていました。本国で賛辞をおくっているのがジェームズ・パタースンだったり、テス・ジェリッツェンだったりするのも理解できるところです。

まわりでは大量死を伴う惨劇が発生して大変なことになっているのに、ページをめくると当たり前のように男女の恋愛が描かれるというナチュラルなギャップを見るにつけ、むかしから、なんとなく篠原千絵先生みたいなだあ、と(笑)。

 

すでに前作で登場し、作品にあたたかい味わいを遺したルークと、いろいろとわけありで大変なスザンナの丁寧に描写された恋愛模様にぜひご注目ください。

 

なお、本作で相応の売上をあげることができれば、ミネアポリスを舞台とした『I Can See You』に始まる新シリーズを紹介できるのですが・・・・というわけで、ぜひ古書や図書館ではなく新本でお買い上げいただけるとありがたく存じます!(編集J)


 

2014年2月28日 17:32

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