今月のもう一冊は、『ストーンヴィル侯爵の真実』

いまや、ロマンス・シーンのトップにまで上り詰めた、「セクシー・リージェンシーの女王」サブリナ・ジェフリーズによる、新シリーズ〈ハルステッド館のヘリオン(あくたれ)たち〉シリーズの第一弾です。

 

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あらすじはこんな感じです。

 

バレンタインの舞踏会で、運命が動き出す。
放蕩の日々を送る侯爵の秘密とは?
官能的な女性との偽装婚約が真実をさらけ出す!

 

放蕩者として有名なストーンヴィル侯爵オリバー・シャープは、
祖母のヘティから一年以内に結婚しないなら財政支援を打ち切
ると告げられ慌てる。
自分の享楽的な生活ならあきらめるが、四人もの弟や妹を路頭
に迷わすことはできない。しかしオリバーが享楽にふけるよう
になったのも、ヘティが孫の結婚を強く望むのも、どちらも
過去の悲しい事件に端を発していた。
実在した貴族きょうだいをヒントに描かれる、
全米で圧倒的人気のリージェンシー・ロマンスの女王が放つ、
待望の新シリーズ第一弾! 

 

長らくお付き合いいただきました、〈修養学校〉シリーズもついに閉幕し、次なる新シリーズが始まります。ファンの方は何卒ひきつづき、ごひいきいただけますよう。最近は買っていなかったなあ、という方も、ぜひ仕切りなおしで手にとっていただけますよう、平にお願い申しあげます。

 

ともうしますのも、〈修養学校〉シリーズを出しはじめた頃のジェフリーズは、まだ上り調子のロマンス作家といった位置づけだったかと思いますが、いまやアメリカでもトップ5には入るロマンス作家へと成長を遂げているんですね。

実際、本シリーズの5作品はいずれもニューヨーク・タイムズのベストセラーのBEST10以内にはいり(2位とか、4位とか)、実売の面でポケットブックスを支える大看板の一人となっています。

ぜひ、皆様の眼と心で、彼女の人気の秘密と成長ぶりをお確かめいただけると嬉しく思います。

 

ただ新シリーズとはいえ、第一作のヒーローは、〈修養学校〉シリーズですでに登場ずみ。

そう、第五弾『恋に落ちた悪魔』で、笑気ガス・パーティの開かれている館の貸主として登場した、あのストーンヴィル侯爵オリバー・シャープです。

一部では、「マイケル様」の正体ではないかともいわれた、きわめて魅力的な放蕩紳士。著者の献辞を見てもわかるとおり、オリバーのキャラクター人気もあって、この新しいシリーズが生まれたともいえます。

 

「ここで何しているの?」

「ハルステッド館を出る際に、忘れものをしただろ」かすれた声でオリバーが言った。

「何?」

彼が意味ありげな足取りで自分のほうへ向かって来るのを見て、マリアはどきどきした。

「僕だ」   (p482)

 

 

内容的には、いつものサブリナ・ジェフリーズで、安心してお読みいただけます。

放蕩者でアルファな性格だが心にトラウマを抱えた打たれ弱いヒーローと、気の強い攻撃的な性格だが純朴で真摯な心根のヒロインの、丁々発止のラブロマンス。

〈修養学校〉シリーズで若干見られた、設定を盛り、話をこねくりまわしすぎる才走った感じが減って、「偽装結婚」という分かりやすい設定のなかで、ふたりの心理のあやを描写していきます。恋愛描写の手際は格段の進歩を示しているといっていいのではないでしょうか。

 

とくに、ラストでオリバーが見せる心からの愛の告白は、ぐっと胸にせまるものがあります。

HOTな描写も十分。それでいて品が良く、チャーミング。リージェンシーの王道をゆく本作をぜひごゆっくりお楽しみ下さい。

 

なお、本作に続けて、4月頭(3月末搬入)、6月頭(5月末搬入)と、隔月で本シリーズの第三弾までを矢継ぎ早にご紹介してゆく予定です。

ギャンブラーの侯爵家次男ジャレットがヒーローを務める第二弾、『A Hellion in Her Bed』、『切り札は愛の言葉』の邦題で、もうすぐ責了予定。

そして、第三弾として、サブリナ・ジェフリーズの最高傑作にあげる人も多い、長女ミネルバがヒロインとなる『How to Woo a Reluctant Lady』(いいタイトルだなあ)が待ち受けております。

 

みなさま、乞うご期待!(編集J)

2014年2月28日 18:55

コメント(1)

Comment

  • 初サブリナ・ジェフリーズです。
    新シリーズで矢継ぎ早に発行されるということで勢いで1、2巻を購入してみました。
    増税前の駆け込みで(笑)
    気になる長女ミネルバが6月に読めそうなので楽しみにしています。
    翻訳版のタイトルはどんなタイトルになるでしょうね!?



    |読者・K|2014年4月 4日 11:35

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