ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?
~脳化社会の生き方~

著者名

養老孟司

判型

新書判

定価

961円(本体890円+税)

発売日

2019/03/02

ISBN

9784594081546

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ためし読み!

この本の内容

「人間は、意識だけでできてるわけではない」より<抜粋>
~基本的に私どもは意識の世界に住み着くというくせをつけてしまった。その方が意識にとっては居心地がいいわけで、なぜならばそういう世界にはゴキブリがいないからです。ですから、あのゴキブリを追っかける執念というのは私は非常に興味があるのでいつも見ています。どうしてあんなか弱い生き物が気に入らないのか。しかしその裏には非常に深い、何か根の深いものがあるのです~


目次
意識は、なぜあるのか?
・脳の機能の基本は、コンピュータと同じである
・意識はひとつではない
・意識とは、自分の脳がどう働くかを知っているということ
・感情とは、脳のバイアスである

人間は死んだら「モノ」なのか?「ヒト」なのか?
・人間は死んだら「モノ」なのか「人」なのか?
・死体には三種類ある
・人間は人工物ではなく、本来自然の存在
・荻生徂徠がいう「米は米、豆は豆」とは?
・社会の中で宗教が果たしてきた"ブラックボックス"の役割
・自然を破壊してきた文明は強い

人間は「人工身体」と「自然身体」の
二つのからだを持っている
・いったい身体とは何か?
・日本では死者と生者をきれいに断ち切る
・数字で一般化された身体・・・「人工身体」
・歴史の上に立った身体・・・自然身体」
・「人工身体」と「自然身体」の埋まらない対立
・原理が違う、首から上と首から下の運動
・戦後、縮小していく身体表現と、肥大していく言語表現

人工(脳)と自然(身体)との
釣り合いこそ重要である
・構造を見るうえで大事な5つの観点
・我々は目玉でものを見ているわけではない
・人工(脳)と自然(身体)との釣り合いこそ重要である

人間は、意識だけでできているわけではない
・都市化を拒否している幸福の国・ブータン
・なぜ、ヨーロッパの都市は城壁で囲うのか?
・都市の中で、やむなく発生してしまうもの、それが人間の身体
・人間は、意識だけでできているわけではない
・ブータンと日本の小学生を、一年取り替えてみたらどうだろう

「男」と「女」という言葉ができたとき、
性の連続が断ち切られた
・自然の中では、男と女の違いを分けることはできない
・男か女かわからないヒトは、自然にできてしまう
・人間が持っている自然は、女性に強く表れる

人間は、自分ができることの説明ができない
・人は自分で自分のやっていることを、よくわかっていない
・なぜ、宮本武蔵は一度も敗れなかったのか?

子どもを育てるとは「手入れ」をすること
・鎌倉の松は、なぜ消えてしまったのか?
・結局、「身についたもの」だけが財産となる
・なんで親は、子どもの教育に自信をもてなくなってしまったのか?
・子どものものを削って、大人のものをつくる時代になった
・都市とは、人間の考えたものしか置かないという約束のあるところ
・現在がどんどん大きくなって未来を食っていく
・子どもを育てるとは「手入れ」をすること
・メメント・モリ=死を忘れるな

「ああすれば、こうなる」だけになった現代社会
・脳を取り出して見てみる
・脳の出力は運動しかない
・人によって違う「現実」を統制するのが世間
・五感だけではない「美しい」「正しい」と感じる現実
・「ああすれば、こうなる」だけになった現代社会
・自然とは「ああすれば、こうなる」が成り立たない世界
・すでに都心ではバーチャル・リアリティになっている!

著者プロフィール

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養老孟司
養老孟司 ようろうたけし1937年神奈川県主まれ。東京大学医学部卒業。専攻は解剖学。東京大学医学部教授を経て、現在は北里大学大学院教授、東京大学名誉教授。『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞。さらに『唯脳論』は独自の視点からの洞察に溢れ、社会的に大きな反響を呼んだ。著書は『解剖学教室へようこそ』『身体の文学史』『ヒトの見方』『形を読む』『カミとヒトの解剖学』『異見あり』『人間科学』など多数。’03年刊の『バカの壁』は記録的なベストセラーとなった。その視野は文学や哲学的領域にまで広がり、刺激的で奥の深い考察が多くのファンをひきつけてやまない。また、昆虫採集は超趣味の域に達している。

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