年収100万円で生きる
-格差都市・東京の肉声-

著者名

吉川ばんび

判型

新書判

定価

902円(本体820円+税)

発売日

2020/05/01

ISBN

9784594084752

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この本の内容

貧困問題に鋭く切り込み、ネットで大論争を巻き起こした週刊SPA!「年収100万円」シリーズがついに書籍化! 

トランクルームに住む「ワーキングプア」、劣悪環境で暮らす「ネットカフェ難民」、母の遺骨と暮らす「車中泊者」、田舎暮らしで失敗した「転職漂流者」、マスク転売をする「新型コロナで失職した男」……etc。

憧れを抱き上京したはずの東京で、絶望しながらも、年収100万円前後で必死に生きる16人の叫びを収録したノンフィクション。

各章の考察コラムには、自身も貧困出身である新進気鋭のジャーナリスト・吉川ばんび氏が担当。

誰もが転落する可能性がある現代社会
それでもあなたは「自己責任」と切り捨てますか!?


【本書の内容】
証言① 
第1章・・・・・・・・「見えざる貧困」ワーキングプア
証言① 窓のない密室で、息を潜め暮らす「トランクルーム難民」
証言② 悪臭漂う、難民ご用達の「超激安ネットカフェ」
証言③ 後遺症と毒親の呪縛に苦しむ「ゴミ屋敷に暮らす生活保護受給者」
証言④ 母の遺骨を抱えながら「軽自動車に住む男」

第2章・・・・・・・・「貧困層に落ちる」元サラリーマンたち
証言⑤ 田舎暮しが失敗の発端になった「転職漂流者」
証言⑥ うつ発症で一気に転落「中年マクドナルド難民」
証言⑦ 地方営業所を転々……着地点が見えぬ「社内漂流者」
証言⑧ 脱派遣で就いた介護職も「外国人労働者の受け入れでクビ」

第3章・・・・・・・・「制御不能」暴走する限界中年たち
証言⑨ 孤独と不安が怒りのトリガーに「暴走あおり運転者」
証言⑩ 犯罪行為とはわかっていても……「空き家“不法侵入”生活」
証言⑪ 親の資産を食いつぶす「引きこもり中年」
証言⑫ マスク転売するしかなかった……「新型コロナで失職した男」

第4章・・・・・・・・搾取され続ける「女性たちの絶望」
証言⑬ 旦那が45歳でリストラ「元専業主婦の悲哀」
証言⑭ 一回3000円でウリ行為「稼げない五十路風俗嬢」
証言⑮ 女のタイムリミットに怯える「婚活難民女子」
証言⑯ 歌舞伎町から出ず放浪「貧困娘の一日」

第5章・・・・・・・・自己責任国家に生まれて 文・吉川ばんび

著者プロフィール

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吉川ばんび
'91年、兵庫県神戸市生まれ。フリージャーナリスト、ライター、コラムニストとして活動。大学卒業後、商社、司法書士事務所を経てライターとして独立。貧困や機能不全家族の問題について自らの生い立ち、貧困体験をもとに執筆や問題提起を行う。関心領域は主に格差問題、児童福祉、ブラック企業などの社会問題。ウェブ媒体や雑誌への寄稿のほか、メディアへの出演も多数。現在「文春オンライン」、「東洋経済オンライン」、「日刊SPA!」などで連載を持つ。

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