中東問題再考

著者名

飯山陽

判型

新書判

定価

1078円(本体980円+税)

発売日

2022/04/28

ISBN

9784594090623

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この本の内容

ロシアのウクライナ侵略は 中東の独裁国家・テロ組織の暴走を加速させる!!

“力による現状変更”を進めるイラン、トルコ、タリバン、「イスラム国」、ハマスらのひしめく中東世界の現実を
読み解き、日本のメディアや“専門家”による従来の解説の誤りや偏向を正し本当の中東の姿を示す!

【目次】
第一章 アフガニスタン報道が隠すタリバンの本性
アフガニスタンの悲劇は「アメリカのせい」は本当か/正当化される「イスラム的女性の権利」/「タリバンとアフガニスタンは一緒」と主張する元駐アフガニスタン大使/タリバンの認める「報道の自由」の実際/アフガニスタン支援に前のめりの日本政府/「タリバンを支援しないと中国寄りになる」は本当か/「タリバンをいじめるとケシ栽培に走る」は本当か/「タリバン支援に反対する人間は心が荒んでいる」と断罪するTBS記者 他

第二章 「イランは親日」言説が覆い隠すイランの現実
親日説の根拠は日章丸事件と「おしん」視聴率90%/プロパガンダに加担する駐在日本人記者と外交官/米国は「大悪魔」、イスラエルは「小悪魔」/革命防衛隊とイランの代理勢力/革命の輸出先の実情◆シリア◆レバノン◆イエメン/核合意ではイランの脅威を抑え込むことはできない/国民への苛烈な拷問、大量処刑……世界有数の人権侵害国家 他

第三章 「トルコは親日」言説が覆い隠すトルコの現実
エルトゥールル号と邦人救出の恩返しに「涙が止まらない」/トルコ人NBAプレーヤー拘束未遂事件/LGBTを「変質者」と弾圧/高インフレでも金利を上げない「イスラム経済論」/領土回復をめざす「新オスマン主義」 他

第四章 なぜイスラム諸国は中国のウイグル人迫害に声を上げないのか
ウイグル人より一帯一路をとったイスラム諸国/「親日」よりはるかに「親中」なイラン/ウイグル人難民「受け入れ」から「取り締まり」に転じたトルコ 他

第五章 「パレスチナ=善、イスラエル=悪」の先入観が隠す事実
イスラム過激派テロ組織ハマスの目的はイスラエル殲滅/日本赤軍元最高幹部のメッセージ/パレスチナ自治政府(PA)によるユダヤ人殺傷者への「テロ年金」支給/国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の闇 他

第六章 中東問題をわかりにくくしてきた七つの原因
①反米中東論/②「英国の三枚舌外交のせい」という歴史認識/③反帝国主義、反植民地主義、反資本主義、反近代/④「パレスチナは善でイスラエルは悪」という道徳劇/⑤本当の弱者や本当の被抑圧者を無視/⑥反イスラエルの「北米中東学界(MESA)」/⑦「パレスチナの大義」への固執 他

著者プロフィール

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飯山陽
1976(昭和51)年東京生まれ。イスラム思想研究者。麗澤大学国際問題研究センター客員教授。上智大学文学部史学科卒。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻イスラム学専門分野博士課程単位取得退学。博士(文学)。『ニューズウィーク日本版』、産経新聞などで連載中。著書に『中東問題再考』『イスラム教再考』(以上扶桑社新書)、『イスラム教の論理』(新潮新書)、『エジプトの空の下』(晶文社)など。XやYouTube「飯山陽のいかりちゃんねる」、noteでイスラム世界の最新情報と情勢分析などを随時更新中。

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