長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.1

料理家・管理栄養士の長谷川あかりさんによる

初めてのパーソナルムックです。

 
オリンピック2連覇という輝かしい実績を残し、2022年7月に現役を引退、プロアスリートとして前人未踏の道を歩み続けている羽生結弦さん。本書は彼のプロ2年目の活動を一冊にまとめた本になります。
特筆すべきは、本書のために撮り下ろした羽生さんの麗しい写真です。46ページにわたるグラビアと、両面ポスター2枚、2種類のカバーを撮影したのは、写真集『羽生結弦』を上梓されたばかりのフォトグラファー矢口亨さん。今回、撮影のために羽生さんに持たせたい花を自ら持参される気合の入りようです。
またスタイリストの柳翔吾さんが、羽生さんに絶対似合うはず、と胸元が深く開いたスタイリッシュなスーツを用意。初めて身に着けるというイヤーカフとともに上品に着こなした羽生さんがドレスルームから現れるや、そのカッコよさとあまりのウエストの細さに、スタッフから感嘆の声が上がりました。
羽生さんはカメラマンと言葉を交わすと、撮影イメージを即座に理解して咀嚼し、自身で選んだBGMに合わせて様々なポーズをとっていきます。その表情、動きはまさに変幻自在。花を手にした修道女のように厳かな姿を見せたかと思うと、ソファに深く座って挑発的な視線を送るなど、めまぐるしく変化していきます。衣装を変えて動きのあるショットをとらえる中では、コンテンポラリーな音楽に合わせて研ぎ澄まされた舞踏を披露してくれました。
そうして矢口さんのフィルターを通して切り取られた一瞬一瞬は、深みのある陰影をまとい、きめ細やかな質感が絵画のような仕上がりに。ページをめくるたびに押し寄せる羽生さんの圧倒的な美に、見た人の語彙力をなくして「ちいかわ」にさせてしまう、と話題の写真をぜひご覧いただきたいです。
また独占インタビューでは、この1年間に羽生さんが作り上げたショーやプログラムについて、制作秘話や舞台裏を惜しみなく明かしてくれました。体力の限界に挑む2時間半の単独公演の幕間でどんなことをしているのか、衣装や髪形の細部にまで妥協しない演出家としてのこだわりに驚くはずです。
30歳を目前にした羽生結弦さん。スケーターとしてさらなる高みを目指すのはもちろん、新しい創作物を生み出す作家として、またショービジネスのプロデューサーとして、「プロフェッショナル」な彼の生き様を実感する一冊です。

※本書紹介ページの下「関連リンク」部にて、メイキング動画がご覧になれます


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